学童

今日、学童でAちゃんが泣いた。ものすごく泣いた。
前からすぐ泣く子で、初めて泣いた時「家庭環境が複雑だから仕方ない」って1人の先生に言われてて、仕方ないとはないだろう。それは、こっち側の怠慢じゃ…って思ったのを覚えている。
少し経つと、私はAちゃんが嫌になった。
自己中心的。被害妄想大。感情的。
一緒に居ると、少し自分の意見が通らないと泣く。怒鳴る。その対応に疲れるのだ。
もちろん、こんな子だから、周りも一緒に遊びたがらない。
だから、私も遊びたくない。
そうなのです。
私は、先生の立場でありながら、Aちゃんに嫌いという感情を抱いてしまったのだ。
前にも書いたことあるケド、これってヤバイと思う。
でも、人間である以上仕方が無いことだとも思う。
いくら家庭的な事情があるにしても、それじゃ、一生友達できないよ。
そう思ってしまって。
そういう態度を取る裏には、きちんと理由があって、精一杯愛を求めているんだと思う。
それは、痛いほど伝わってくるのに。

前に学童に居て、今は引っ越したため居ないBくんが居た。彼も愛に飢えた子であった。そのため、周りからは疎まれるようなことばかりをしていた。
Aちゃんと同じような子なのに、私は、Bくんは好きだった。だから、どんなことをしようとも言おうとも全て「このままでは引っ越した先でも友達を作れないのではないか？どうにかしたい」と思い、その行為の全てを愛に飢えているのだと受け入れていた。
なのに。

AちゃんとBくんとどこが違うのか。。。

私って、教師に向いていないんじゃ。なんて、思います。

今日、先生に詳しく聞いて知ったAちゃんの複雑すぎる家庭環境。
小さい子どもが抱えるには大きすぎる問題。
厳しい現実を受け入れて生きていかなければならないこの子に対して、私に何が出来るのか。
代わりに引き受けることも出来ない。ずっと一緒に居ることも出来ない。家庭に入り込めない。
Aちゃんがその現実を受け入れてたくましく生きてゆく手助けをすることしか出来ない。
というより、助けたい。
少しでも、Aちゃんを愛したい。
Aちゃんは、愛されたいのだ。

私の力なんてちっぽけだろうケド、Aちゃんには必要だ。

園長先生が、夏休みが終わっても学童に来ないかとゆってくれた。

私とAちゃんはまだこれからの時を一緒に過ごせる。
私はAちゃんとともに成長したい。

そう思って、明日も過ごそう。

もちろん、Aちゃんばかり見ているわけにはいかない。
これが難しいのだ。
あんまり構えるのもいけないだろうし。

日々、精進！！